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2007年06月18日

来春はクジラを観にメキシコへ!

「地球の歩き方メキシコ編」ライター:今野雅夫

メキシコ西岸、バハ・カリフォルニア周辺では、毎年冬から春にかけて繁殖と子育てのためにアラスカ沖のベーリング海から9700km南下してきてここで過ごすクジラを観ることができる。

代表的な観光地ロスカボス(カボ・サンルーカス)の人気ダイブ・ショップDeep Blue(http://www.cabodeepblue.com/jp)が12月半ば〜3月までのシーズン中、毎日催行するホエールウオッチング・ツアーに参加する。

沖に出るとすぐ、クジラの背中やシッポが間近に観られうれしくなる。10〜15分ごとに息継ぎをしに海上に現れ、高さ3メートルほどの潮を吹くクジラを2時間ほど追い掛ける。正直「まぁ、こんなもんかな」と帰路に付くが、振り返るとクジラがジャンプ(ブリーチ)しているのが観えた。他の船も間近に観ようと集まってくるが、クジラは逃げるどころか、楽しんでいるかのように跳ねている。全長13mほどのコククジラやザトウクジラはクジラの中では小さな部類だが、至近距離で見るジャンプの迫力には圧倒される。

2月のピーク時にクジラが観られないということはまずないが、こうしたジャンプが観られるのは1/3ほどの確率とのこと。このジャンプが観られるかどうかで、クジラの印象はまったく違ったものになるだろう。

さらに、バハ・カリフォルニアには、半分以上の確率でコククジラの頭に触ることができる「エル・ビスカイノのクジラ保護区(世界遺産)」と、マグダレーナ湾のプエルト・サンカルロスとプエルト・ロペス・マテオスがある。この辺りのクジラのシーズンは1月中旬〜4月中旬(ピークは2月末〜3月)。

「エル・ビスカイノのクジラ保護区」は、塩作りに適した条件が揃い、ゲレーロ・ネグロには世界最大級の塩田と製塩工場がある。メキシコ政府と三菱商事の共同出資で、ここで生産される工業用塩は年間約700万トン。その約半分は日本へ輸出されている。ただ、サンイグナシオにも同様の施設をつくる計画があったが、環境破壊を伴う製塩開発にはNGOなどが干潟の保護を訴え、問題となり中止された。

「地球の歩き方ガイドブック(B19) メキシコ編」新刊は、グラビアでもバハ・カリフォルニア特集が組まれるなど、クジラ情報も満載なので、楽しみにしていて下さい。
ロスカボスのザトウクジラ<br />
■ロスカボスのザトウクジラ。間近で観るとその迫力に圧倒される

潮を吹くゲレーロ・ネグロのコククジラ<br />
■潮を吹くゲレーロ・ネグロのコククジラにツアーボートで接近

年間生産量およそ700万トンのゲレーロ・ネグロ製塩工場<br />
■年間生産量およそ700万トンのゲレーロ・ネグロ製塩工場。その半分が日本へ輸出されている


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