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列車が通る度に一騒動、線路上の折りたたみ市場

「地球の歩き方 タイ編」担当:水野 純
バンコク郊外の小さな町メークローン。ここに一風変わった市場があります。 隣の市場から線路上にまで生鮮食品が並べられており、列車が来る度にいちいちそれらの品物を片づけるのです。一度見てみたいと思っていたこの場所へ、去る3月のバンコク取材中、足を運びました。 市場が鉄道がらみなので、鉄道を利用して行きました。まずバンコクのウォンウィアン・ヤイ駅から終点のマハーチャイ駅まで行きます。所要約1時間、料金は10バーツ。 この路線は通勤や通学利用者も多く、1時間に1本程度運行されています。終点のマハーチャイは活気のある港町で、駅前の通りに並ぶお店では新鮮な海の幸が売られています。おいしいシーフードレストランもあってバンコクから遊びに来るには手頃です。でも今日の目的地はここではありません。 マハーチャイから渡し船で渡る対岸にあるのがバーンレーム駅。ここから延びる路線の終点が目指す市場のあるメークローン駅です。 この路線は列車が1日4往復しかないので、出発時刻など下調べは必須です。バーンレーム〜メークローン間は所要約1時間、料金はやはり10バーツ。2両編成のかわいい列車は途中マングローブ林や見渡す限りの塩田など、のどかな光景の中を走ります。 終着駅メークローンの近くになると、列車はかなり速度を落として、ほとんど歩くぐらいのスピードになりました。窓のすぐ外、手や顔を出したら絶対ぶつかる近さに建物やビニールシート、エアコンの室外機など見えます。これが問題の市場なのでしょうか。 終点メークローン駅で列車を降り、線路の上を来た方へ少し戻ると、列車が通ってきたはずのそこは人が行き交う市場になっていました。 とにかく右の写真を見ていただきましょう。 確かに線路上には日よけが張り出し、線路の両側に野菜や果物、魚介類などがびっしりと並べられています(写真1) まるで廃線ですが、そうではありません。しばらくすると折り返しの列車が出発するらしく、遠くの方で警笛が聞こえ、周囲が慌ただしくなりました。線路上にかかっている日よけをたたみ始めたのです(写真2) 日よけがたたまれると視界が開け、鉄路が顔を出しました(写真3) そしてつい先ほどまで市場だった場所を、ディーゼルカーがやってきました(写真4) 待避している人間のすぐ脇、地べたに並んだマンゴーのすぐ上を、列車が通過していきます(写真5) 列車が行ってしまうとまた日よけを広げます(写真6) そして元通り、線路の上は再び市場が盛大に営業を開始です(写真7)。 日本のような安全第一の国ではあり得ない光景に、我が目を疑う思いを・・・てのは嘘で、「いやーさすがタイ」とニヤニヤしてしまいました。 マハーチャイ駅も隣が市場になっていて、列車が来るとホームまで張り出した日よけの傘をたたんだりします。でも本格的な折りたたみ市場はやはりメークローン。 鉄道と渡し船を乗り継ぐ道中も面白いですし、バンコク滞在の1日を小旅行に出かけてみてはいかがでしょうか。 ■折りたたみ市場見学上の注意 市場の折りたたみは列車の発着時に行われる。メークローン駅を発着する列車は1日4往復、8回。ロットゥーなど鉄道以外の方法で行く場合、下記の発着時刻を参考に(2009年5月現在 ※予告なく変更されることがあります)。  メークローン駅着 8:30、11:10、14:30、17:40  メークローン駅発 6:20、9:00、11:30、15:30 ■地図をご参照下さい 記事内の鉄道駅、渡し船乗り場、ロットゥー乗り場などの詳しい場所はこちらの地図(Googleマップ)をご参照下さい。 2009年6月発行の『地球の歩き方ガイドブックD18 バンコク 09-10』にも詳しい記事が掲載されます。 (※1バーツ=約2.8円(2009/05/11現在)
(写真1)■(写真1)(写真2)■(写真2)(写真3)■(写真3)(写真4)■(写真4)(写真5)■(写真5)(写真6)■(写真6)(写真7)■(写真7)
■メークローンへのアクセス鉄道:ウォンウィアン・ヤイからマハーチャイ、マハーチャイから渡し船でバーンレームへ移動し、バーンレームからメークローンと乗り継ぐ(所要約2時間20分、合計20B)。マハーチャイ〜バーンレームの渡し船は2B。バーンレーム側の船着場は正面対岸とバーンレーム駅前の2ヵ所あり、バーンレームから列車が出る直前にのみ駅前行きの渡し船が出る。それ以外の時間は正面対岸の船着場へ渡り、駅まで徒歩約5分。ロットゥー(ミニバス):戦勝記念塔近くの乗り場からロットゥーと呼ばれるミニバス(所要約1時間、70B)利用。メークローンのロットゥー乗り場は地図(Googleマップ)参照。■おすすめの行き方往復とも鉄道を利用する場合は、ウォンウィアン・ヤイ発8:30→マハーチャイ着9:28、バーンレーム発10:10→メークローン着11:10で到着し、折り返し列車の出発にあわせて市場の折りたたみを見学。周辺を散歩などして時間をつぶしてからメークローン発15:30(最終列車)→バーンレーム着16:30、マハーチャイ発17:35→ウォンウィアン・ヤイ着18:25で戻るのが唯一の方法。行きは上記の列車を利用し、市場を見学した後、適当な時間にロットゥーでバンコクへ戻ると楽。

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