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全豪前哨戦・シドニー国際に行ってきた―1月のオーストラリアはテニスの大会で幕が開く

地球の歩き方『シドニー&メルボルン』編集担当 平山喜代江
真夏のメルボルンで熱戦を繰り広げた2013年の全豪オープンもアザレンカとジョコビッチの勝利で幕を閉じました。しかし、この全豪オープンの1〜2週間前から、すでにオーストラリア各地で前哨戦が繰り広げられているのです。年末から年明け早々に開催されるブリスベン国際、国別に男女がペアになって戦うホップマンカップ(パース)を皮切りに、1月2週目からは、シドニー国際とホバート国際、さらにエキシビションとして、男子のクーヨン・クラシック(メルボルン)、現役選手とレジェンドによるワールド・テニス・チャレンジ(アデレード)とテニス大会が目白押し。オーストラリアはシーズンの最初の大会となるため、全豪に向けた調整も兼ねて多くの選手が参加します。そのうちシドニー国際に行ってきました。

グランドスラム以外の多くの大会はATP(男子テニス協会)、WTA(女子テニス協会)によって別々に開催されていますが、アピア国際は男女共催、車いすテニスも行われ、さまざまな試合が観られます。男子はATP250とグレードが高くありませんが(グレードについては脚注参照)、女子はプレミアで、今年はラドバンスカ、ケルバー、エラーニ、リー・ナ、クビトバ、ストーサー、ヴォズニアッキとトップ10から7人が出場、さらに日本の森田あゆみ、クルム伊達公子土居美咲も予選から、車いすテニスの国枝慎吾も参加しました。

会場は2000年にシドニーオリンピックが開催されたオリンピックパーク内にあるテニスセンター。シティの駅からリドコム駅まで行き(セントラル駅からは路線によって19〜33分)、オリンピックパーク駅行きに乗り換えて5分。オリンピックパークは巨大な公園で、駅からテニスセンターまで1.1kmありますが、会場までのシャトルバスが30分おきに運行していました。歩いても10〜15分くらい、サインもあちこちにあるので迷うことはありません。
入口に立つと、目の前がシドニー出身のテニスレジェンド、ケン・ローズウオールさんの名前を冠した1万人収容のセンターコート、右横に2番目に大きいグランドスタンド、センターの東側(入口からみるとセンターコートの左)に6つの試合用コートという配置で、それほど広くないので迷うことはありません。食べ物や飲み物、オフィシャルショップのブースが並ぶ中、パブリックビューイングのエリアやワインを飲みながらゆっくりできるコーナーがあるのはさすがオーストラリア。

まずは、本戦1日目の日曜日にコート6で行われたクルム伊達公子の最終予選を観戦。伊達さんにとってシドニーは1994年に優勝したことがある大会(そのときはニューサウスウエールズオープン)で、今回もグルジアのアンナ・タチシュビリ相手にきっちり勝利しました。11時の試合開始、雲一つない快晴で、気温は28度というものの、コート上は照り返しがあるのか、直射日光が直撃しているだけで観ているだけで暑い。ほとんどの選手が北半球から来て、この真夏の気候に対応しなければいけないのは本当に大変。8日には何と42度まで気温が上昇しました。
隣のコート5では土居美咲が米国のマディソン・キーズに破れましたが、コート4では森田あゆみがニュージーランドのマリナ・エラコビッチを下し、本戦に進出。ケンローズウォールアリーナではペトラ・クビトバが、まさかの1回戦敗退、マリア・キリレンコが順調にコマを進め、グランドスタンドでは、第1シードのサラ・エラーニとロベルタ・ビンチ組が相手を圧倒していました。

続く2日目、オーストラリア女子No1、サマンサ・ストーサーを観に再びテニスセンターへ。5時以降のスケジュールでしたが、その前のスペインのマルセル・グラノリェルスと地元マチュー・エブデンがフルセットの接戦となり、ストーサーがコートに現れたのが6時半。思えばこれが全豪での因縁の始まりという、ジェン・ジーとの対戦。ストーサーのベンチのすぐ後ろには応援団が陣取り、いきなりの声援。これってプレッシャーじゃ…。ストーサーはタイブレークで2セット目を取り返したものの、164cmと小柄なジェン・ジーの早い展開に押され、フルセットの末に惜敗。まさかこの2人が再び全豪で相見えようとは……。帰りの電車で全身にオーストラリアの国旗を身につけたストーサー応援団に遭遇。サインもらった〜って見せてくれたのはリー・ナのサイン。おいっ、サムを応援しろって。

その週の金曜日の夜に女子、土曜日の夕方に男子の決勝が行われ。女子はラドバンスカが勝ち、男子はオーストラリアのトミックが優勝したことで地元メディアは大いに盛り上がっていました。センターコートは決勝に向けて徐々に料金が上がりますが、本戦1日目から木曜日の5日目まであるグラウンドパス(入場券)は14.90豪ドル(2013年)。入場券だけでもたくさん試合が観られ、メインの試合のパブリックビューイングも楽しめます。本戦の2日前から始まる予選は入場無料。予選でも今年は伊藤竜馬ら日本人選手はじめ、ミカエル・ロドラ、イボ・カルロビッチ、サビーナ・リシツキ、スベトラーナ・クズネツォワなどテニスファンにはおなじみの選手が参加し、かなりお得。全豪より料金が安く、チケットも取りやすく、選手が身近に見られる前哨戦、テニス好きなら行ってみる価値は大いにあり。この後に全豪に行けば、さらにオーストラリアのテニスシーズンを満喫できます。

■DATA
▼シドニー国際公式サイト
Apia International Sydney Tennis Tournament - Australian Open Series(英語のページ)

ここからリンクしている先でチケットも買えます

▼オリンピックパーク
Sydney Olympic Park - Things to do(英語のページ)

パーク内には5つ星からバジェットタイプまで各種ホテルもあります

【オリンピックパークのテニスセンターへのアクセス】
シティからSouth Line、Inner West Line、North Shore LineでLidcombe駅へ行き、オリンピックパーク行きの電車に乗り換えて5分。Central駅からLidcombe駅はNorth Shore Lineで19分、Inner West Line 24分、South Lineで33分。

▼NSW州交通局の乗換案内
Welcome to CityRail(英語のページ)

■テニスの国際大会
テニスの国際大会にはそれぞれグレードが決められ、上位の大会ほど獲得できる賞金とポイントが高い。
男子のツアー公式戦は、上位からグランドスラム、ATP1000、ATP500、ATP250。女子はグランドスラム、WTAプレミアマンダトリー、WTAプレミア5、WTAプレミア、WTAインターナショナルという大会に分かれている。
日本で開催される男子の大会「ジャパンオープン」はATP500、女子大会の「東レ パン・パシフィック・オープン」はWTAプレミア5、「ジャパン女子オープン」はWTAインターナショナルである。


豪ドルレート:
1A$=97.82円(2013.02.01現在)
▼最新の為替情報はこちらから
『地球の歩き方』外国為替レート

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マリア・キリレンコ
地元のオリビア・ロゴウスカを下したマリア・キリレンコ。2012年の東レは試合を欠場したのにイベントだけに駆けつけてくれた親日派

エラーニ、ビンチ組
ダブルス、イタリアペアのエラーニ、ビンチ組。ウエアもお揃いで息もピッタリ。この大会では準優勝だったが、全豪では見事優勝

ジェン・ジー
ダブルスで2度グランドスラム優勝経験のある実力者ジェン・ジー。何と全豪でもストーサーに勝利

サム・ストーサー
OZ女子No.1のサム・ストーサー。力はあるのに地元で実力を発揮しきれないのが残念。次は頑張れ〜


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