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全豪オープン2013に行ってきた―現地観戦のススメ 2013年版

地球の歩き方『シドニー&メルボルン』編集担当 平山喜代江

シドニーでの前哨戦に続き、行ってきましたメルボルン全豪オープン! 終わってみればアザレンカとジョコビッチ、男女ともに連覇と、結果はすでに報道されている通り。ここでは2年ぶりに訪れたメルボルンパーク内で新しくなっていたところ、観戦のこぼれ話、来年行くことを考えている人に役立ちそうなことをお伝えします。

この時期、メルボルンの街も全豪オープンで色めきます。ホテルのラウンジはじめ、オフィスビルでもロビーにあるテレビで試合が流れ、フェデレーションスクエアやサウスバンクにはパブリックビューイングも設置。空港やマイヤーなどのデパートでも全豪公式グッズが販売されます。

開催1日目、第1試合の錦織くんを観るため、無料の送迎トラムに乗ってメルボルンパークに着いたのがすでに11時5分すぎ。するとそこにはすでに3つの行列が。バッグの中身を調べるセキュリティチェックの長い列、チケットを購入する列、チケットを受け取る列(コレクションといいます)。このセキュリティチェックの列を避けるには開場時間の10時に会場に入る(最終3日間の時刻は異なる)、あるいはハイセンスアリーナ側の入口はここまで混みません(中で歩きます)。そしてチケットは事前に購入し、ウエブで買ったら受け取りを ezyTicket にしてプリントアウトしておく。結局コート6に辿りついたのは11:30すぎになりました。

今年、大きく変わったのはプラクティスコート ビューイングデッキができたこと。ロッドレーバーアリーナ(RLA)とハイセンスアリーナ(HA)の間にあるデッキの上から選手の公開練習が見られるようになりました。予定は掲示板に表示されます。2日目にジョコビッチの練習を観に行ったら、15分前にはすでに黒山の人だかり。下がいっぱいなのでデッキに行き、椅子の上に乗って見ていたら、警備員の人に椅子はダメ、と言われてしまいました...。さらに、RLAとHAを結ぶグランドスラムオーバルで無料の Wi-Fi が使えるようになり、使用済みボールの開催中の販売はなくなりました。

さて、1日目の試合観戦は、コート15の第4試合へ。チェコのデ杯優勝にも貢献し、ノリに乗っているラデク・ステパネクビクトル・トロイツキの一戦。なかなかいいカードなのに、コート15って...。観客席には昨年の全豪ダブルス優勝のパートナー、インドのパエスも見守っていました。いい感じでポイントを取ったとき、ステパネクがパエスにウインク! パエスは大笑い。さすがヒンギスとつきあっていたテニス界きってのモテ男、ニクいねえ。試合は2セットダウンの後、ステパネクの逆転勝ち。4時間におよぶ大熱戦でした。

日本男子も大活躍。ショーコート3での伊藤竜馬の1回戦もフルセットの大接戦。相手がオージーのジョン・ミルマンということで、地元の応援がものすごい。かと思えば「イトー!」という声援もちらほら。上の方の席ながらこっちも負けずに、「よっしゃあ!」と声を出していたせいか、伊藤が勝利をもぎ取ったとき、隣の人がこちらに向かってグーサインしてました。伊藤はコートを離れてももみくちゃになってサイン攻め。「イトー、I Love you!!!」とすっかり地元テニスファンの心をつかんだ模様。ってこのオージーたち、さっき相手の応援してたんじゃ? 素直にいい選手に気軽に声かけるフランクさがいいね!

マーガレットコートアリーナではスペインのアルベルト・ラモスマルコス・バグダティスの1回戦。バグダティスはキプロス出身、メルボルンはアテネに次いでギリシャ系人口が多い街で、「マルコス〜!」と同じギリシャ系のバグダティスへの声援がとにかくすごい。2006年には全豪で決勝に進んだこともあり、まるでホーム。キプロスとギリシャは政治的には仲が悪いはずですが、同じ民族ってことで応援には関係ないのですね...。4時間15分の戦いの末、バグダティスが勝利。すでに日付が変わった試合直後のオンコートインタビューでは「遅くまで残ってくれた観客の人たちにお礼をいいたい」って。こういう優しい人柄も人気の理由なんだな、バグちゃん!


開催2日目、クルム伊達公子は1回戦で12シードの、ナディア・ペトロワを下す大金星。昨年はWTAやグランドスラムで勝てない日々が続き、後半にITFやチャレンジャーの大会でコツコツとランキングを上げ、全豪にダイレクトインしていたのでした。伊達さんの歴史の中でも意味のある、本当に貴重な1勝でした。伊達さんの写真を撮り続けている佐藤ひとしカメラマンが中野陽夫コーチに「長かった〜」と声をかけ抱き合う姿が涙を誘いました。あのとき、あのコートで観戦していた日本人はみんな涙ぐんでいたはず(たぶん)。その後2回戦にも勝利、ダブルスもシード組を破って3回戦まで進み、本当に快進撃でした。

と、コート周辺ではテレビで見られないドラマがいろいろと見られます。グラウンドパス(入場券)だけでも日本人選手も応援でき、ショーコートではシード選手も見られます。特に1週目はセンターコート以外の方がランキングが近い選手同士の手に汗握る展開となり、ショーコートは応援合戦で盛り上がります。ショーコートは早めに行けば選手後ろのコートエンドの席もゲット可能。今年はリー・ナ、ラドワンスカ、クビトバ、フェレール、ツォンガ、ティプサレビッチ、デルポトロなどのトップシードも1週目はショーコートに登場。シード選手のダブルスも1週目はショーコート。センターコートのチケットがなくても十分に楽しめます。さあ、来年こそは、真夏のメルボルンパークへ!

ヤラ川沿いのサウスバンク

ヤラ川沿いのサウスバンクでパブリックビューイング

セキュリティチェックに並ぶ列

1日目、11時すぎにセキュリティチェックに並ぶ列

プラクティスコート ビューイングデッキの下

プラクティスコート ビューイングデッキの下はこんなに混んでいた

「ジョコビッチ」プラクティスコートビューイングデッキから

プラクティスコートビューイングデッキからの眺め。ジョコビッチ遠っっ!

「ジョコビッチ」プラクティスコートビューイングデッキから

上の写真を部分拡大しても、まだ小さい。遥かなり、ジョコビッチ

ジョコビッチ

手前側のコートに移ってくれたジョコビッチ

コート15(ステパネクvsトロイツキ)

ステパネク対トロイツキ戦が行われたコート15。右端ではパエスが見守る

ステパネク

34歳のステパネク。奥さんは元選手ニコル・バイディソバ。超美人です

マーガレットコートアリーナ

グランドパスでも入れる、いわば外のセンターコート、マーガレットコートアリーナ。7時以降の遅い試合も組まれる。試合はバグダティスとラモスの1回戦

バグダティス

大人気のバグダティス。生まれたばかりの子供のためにも頑張らないと

伊藤竜馬

勝利を収めた伊藤竜馬。止まない声援に応える

クルム伊達公子

1回戦を勝利し、オンコートインタビューに応えるクルム伊達公子。久しぶりにみた伊達スマイル

完璧な勝利

ペトロワ相手にこのスコア。完璧な勝利でした

パーラ・サントンハとのダブルス

パーラ・サントンハとのダブルスもよかった。第2シードのフラバチコバ&ラデッカ組にも勝利

森田あゆみ

1回戦でグルジアのアンナ・タチシュビリを破った森田あゆみもニッコニコ

■DATA
▼全豪オープン公式サイト
Australian Open Tennis Championships(英語のページ)

▼TV局が編集した歴代チャンピオンたち
Channel Seven - Bringing you the Australian Open since 1975(You Tube)
全豪オープンを中継放送するTV局「チャンネル7」がまとめた歴代チャンピオン(1975年から2012年まで)

■ショーコート
四方をスタンドで囲まれたコート。メルボルンパークでは、6000人収容のマーガレットコートアリーナ、ショーコート2、ショーコート3の3つある。入場券で入れ、全て自由席

■観戦で気をつけたいこと
・観戦中はコートチェンジのときしか席を動けず、一度コートを出ると戻るときもコートチェンジ間しか入れないのが決まり。RLAとHA以外は自由席なので席がなければ空くまで待つ
・昼間と夜の気温差が激しく、昼間の紫外線は厳しいが、日が沈むと寒さを感じる。日中は日焼け対策、夜は防寒具が必要
・ホテルのフロントには、その日のスケジュール表が置いてあるので行く前にもらっておく。なくても頼むとプリントアウトしてくれる(はず)

豪ドルレート:
1A$=97.82円(2013.02.01現在)
▼最新の為替情報はこちらから
『地球の歩き方』外国為替レート

関連記事
「全豪オープン2011に行ってきた−現地観戦のススメ」
(取材日記blog 2011年02月14日の記事)

「地球の歩き方」シドニー&メルボルンが送る 全豪オープンの歩き方」
(特集blog 2011年09月の記事)

「全豪前哨戦・シドニー国際に行ってきた―1月のオーストラリアはテニスの大会で幕が開く」
(取材日記blog 2013年02月04日の記事)

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