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旅するハナグマ 第7回 旅の移動編その3

『地球の歩き方』編集部 旅するハナグマ応援隊
『旅するハナグマ』です。今回は「旅の移動編 その3」ということで、なんとなく鉄道旅の話でもしましょう・・・

『地球の歩き方』編集部 旅するハナグマ応援隊

『旅したからって、何が変わるわけでもないけどね…。
――旅するハナグマ 世界なんとなく旅行記』 が
2015年5月29日に発売になりました!



「汽車を待つ君の横でぼくは時計を気にしてる・・・」
「上野発の夜行列車降りたときから・・・」

鉄道の旅には、なんか旅情がある。
だから歌にもなる。

うん、やっぱ旅は鉄道だよな。

バスなんてプーだ!
・・・・いやいやいや、バスさんすみません、
いつもお世話になっております。
そんなつもりで言ったんじゃございません。

いえね、今回は「旅の移動編 その3」ということでね、
これまで書かなかった鉄道の話なんですよ。


それで移動編も3回目ともなるとね、
「旅とは移動である」みたいな書き出しもできなくなってしまいましてね・・・

というわけで、今回は「世界の車窓から」・・・、
ではなくって、なんとなく鉄道旅の話でもしましょうかね。

鉄道の良さとはなんだろうか?
一言では言えない。
それほどまでにいろいろと鉄道の利点はあるのである。
まずバスと違って良いところは、

ことではないだろうか。
アジアの鉄道には、いろいろな物売りが来るのである。
その中でも、やはり飲食物を売りに来るものが一番多いだろう、
ってゆーか、ほとんど飲食物である。

日本でも鉄道旅の楽しみのひとつに、駅弁がある。
駅弁とお茶と冷凍みかんがあれば完璧だ。

アジアで冷凍みかんはないものの、
いろんな飲み物やフルーツ、お菓子、焼き鳥など、
特にタイの鉄道で、ガパオライスやカオパットのお弁当を売りに来たとき、
テンションがあがるのはぼくだけだろうか。
ちなみにタイの屋台や食堂ではお持ち帰りができるので、
好きな料理をお弁当として持参するのもまた良いです。
ぼくもよくそうします。

でもね、お弁当売りが来るとね、

ことになります。

一食増えることになります。
食べちゃうけど。

インドの鉄道でもいろいろと売っているのである。
例えばサモサ、オムレツサンド、イドリー、バナナ、チャイ、
当然ながらカレーもあるし。
特にサモサは頼りになる存在である。
味は無難であるし、安いし、
カレーみたいに汁垂れないし、腹にも溜まる。
だからたいていぼくは、
サモサをひとつふたつ、常にキープ状態で旅をしているのである。

インドのどっか田舎のマイナー路線、
キープしていたサモサも食べてしまい、
長い旅に腹をすかせていたときのこと。
そろそろ停まるかな、
そしたらサモサかなんか腹に溜まるものを買おう、
そう思っていた。

のだが・・・謎の田舎の小さい駅、

のである。

なんだ、インド、どこでもサモサはあるんじゃないのか?
豆か、ううむ、次の駅まで我慢するか・・・
で、次の駅・・・
やっぱり豆しか売ってねえ・・・
その次もその次も豆だけが売られている・・・
豆の産地なのかな・・・
じゃあ、しかたないのかな、
親父、豆くれ、豆。
鳩かよ・・・。

数時間後、大きな駅に着くまで、
ただ豆を食べて、空腹を紛らわせたのだった。


寝台があることも、鉄道旅の利点である。
寝台バスもあるにはあるが、
前に話したとおりある国は限られ、かつあまり楽でもない。
インドの寝台については漫画に描いたので、
買って読むべきであるが、
その他の国の鉄道にも当然長距離列車には寝台がある。

タイの寝台は2段であり、
車両もきれいでおすすめである。
夜になるとベッドメイク係がやってきて、
丁寧にシーツや枕カバーなどをセットしてくれる。

あるとき、その寝台車に乗ったのである。
出発は昼間で、その時間はまだ座席のままである。
出発を待っている間、
好奇心旺盛なぼくは、席をいろいろいじくっていたのである。
なんかいろいろついている。
ここがこうなってベッドになるのかあ・・・・
と、

おい!なんだ、これ!
戻さなきゃ、戻さなきゃ!
フン!フン!
あれ、戻らないぞ!


どうしよう、このままじゃずっと前かがみにしてなきゃならない・・・
しばらく奮闘するも、出っ張りはうんともすんとも言わず、
しかたなく・・・・

という感じで、直してくれたのでした。
うん、これで一安心である。
ありがとう。


好奇心のままに、わからないものはあまりいじくらないほうがいいよ、
という教訓となる話でした。
わかりましたか、みなさん(やらねえって?)。


ミャンマーで寝台ではないが、
席がかなり横になる車両に乗ったときのこと。
横に2席並び、それが向かい合わせで4席のボックスみたいな形だった。
ぼく以外の3席は子連れの家族が座った。
向かい合った席のの間はかなり広く、
夜であったので子供は床に毛布を敷き、そこに寝かしたのだった。

知る人ぞ知るが、ミャンマーの列車はとんでもなく揺れるのである。
走り出しは横揺れ、スピードがのると縦揺れに変わる。
こんなにも揺れて、よく脱線しないかと思うほどである。
そんななのに子供たちはすやすやと寝息を立てている。
たいしたもんだ、子供はどこでもどんなときも眠れる。

と、そのとき!

うおおっ!危ねえっ!

窓際の小テーブルに置かれた水が、
振動で徐々に移動して、落下したようである。
寝ているときは非常に無防備なので、
ちょっとしたものでもものすごく痛いのである。

以前、ぼくが寝ているときに、
アホの後輩がぼくの顔に缶コーヒーを落としたことがあった。
悶絶するほどの痛みだったことを覚えている。
それが5キロの水だったら・・・
いやあ、子供よ、良かったな、助かったな。
その後は、ご両親も水は下に置くようになってました。
よろしい。


ネットやコンピューターシステムが発達した今としては懐かしい話だが、
ぼくが初めてインドに行ったとき、
切符を買うのは一苦労であった。
大都市では外国人専用オフィスがあり、比較的容易に切符を入手できたが、
地方などではインド人に混じって買わなければならなかった。

インドの駅はいつでもどこでも混雑している。
どの窓口にも行列ができ、しかもインド人すぐ割り込む。
だから用心していたのである。
と、やはりふたりの若者が割り込んできた。
このやろう!と。
後ろに並べ!と。
そしたら、


なんだそりゃ・・・
本物か・・・?
それを持ってると割り込みOKなのか・・・?
混乱しているぼくを尻目に、
若者は窓口の男に何か言い、
切符を入手していた・・・・
あれってなんだったのかなあ・・・・
今でも不思議である。

で、当時、乗車券を買うだけではダメであった。
というのも乗車券は乗るための切符で、
それだけでは乗れるが席がないのである。
よって、もう一度、今度は座席予約窓口に
並ばなければならなかったのである。
なんだよ、いっぺんにやれよ・・・と思うも、ここはインド。
しかたない、
郷に入れば郷に従え、郷ひろみはいつまでたっても若いからたぶんロボット。
我慢して並ぶのである。

やっとの思いで窓口に辿りつくと、

ということは一度や二度ではなかったと記憶している。
そんなときはウェイティングリスト入りすることとなるが、
キャンセル等が出るかは、出発直前までわからない。
ドキドキである。

なかったら、「席なき子」になることになる。
(「席なき子」については漫画を読もう!)

以前、AVの監督を目指しているという謎の旅人と一緒になった。
彼もぼくもデリーに行く、じゃあ一緒に行こうぜということになった。
ところが、切符は買ったものの席がひとつしかない。
しかたないので、

で寝る羽目に・・・
なんだよ、これよう。
女ならいいけどよう。
ひげの男だぞ、しかもAV監督志望・・・
今、思うと楽しい思い出です、たぶん。

ああ、彼は無事に監督になれただろうか。
ぼくはそういうのは見ないので、
偶然目にすることはあるが、積極的に見るようなことは決してないので、
変なサイトにつながってしまい、「○日以内に○十万振り込んでください」、
みたいなことになってしまい、少し焦るも、
こんなん無視しときゃ大丈夫だ、フフン、
なんてこともないのでわかりませんが、
夢が叶っていたらうれしいです。


というわけで、鉄道旅の楽しさが少しは伝わったでしょうか?

知ってるって?
そりゃ知ってるよね、「世界の車窓から」面白いしね。

では、次回

「アチューニ 遠い春」
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※引用
「なごり雪」(作詞・作曲:伊勢正三)かぐや姫(1974年3月)
「津軽海峡・冬景色」(作詞:阿久悠、作曲・編曲:三木たかし)石川さゆり(1977年1月)

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