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旅するハナグマ 第13回 クリスマスとか編

『地球の歩き方』編集部 旅するハナグマ応援隊
『旅するハナグマ』です。さて、巷間流れるジングルベルの歌。憂鬱な季節である。悲しみの季節である・・・

『地球の歩き方』編集部 旅するハナグマ応援隊

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『旅したからって、何が変わるわけでもないけどね…。
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憂鬱な季節である。
悲しみの季節である。
町は浮かれたようにきらびやかなイルミネーションに彩られ、
過ぎ行くカップルは腕を組み楽しそうである。

畜生……!
ひとりぽっちがそんなに悪いというのか!
ひとりだっていいことあるんだい!
ケーキをひとりで全部食べたり、
ひとりで創作ダンスを鏡の前で踊ってみたり、
AmやEmから始まる曲を奏でてみたり、
いろいろと楽しいことがあるのである!
今年も楽しくひとりジングルベル……。

すみませんでした……。
なんかつらくなってきたので、今回はこのへんで………。
と、これで許されないのが世の中の厳しさ。
今回は季節柄、「クリスマスとか編」ということで、
いろんな行事の話でもしてみようかと思うのである。


タイトルを「クリスマスとか編」とつけてみたものの、
冷静に考えてみると、
旅先でクリスマスを祝った記憶がない。
正月を迎えたことは何度かあるから、クリスマスも外国で迎えているはずなのである。
過去の海外でのクリスマスの日をちょっと思い起こしてみよう。
そういやエジプトにいたことがあったような……。
イスラムだから何もしなかったのか、なるほど。
チリからシドニー行きの飛行機の中ってのもあったな。
ネパールとかマレーシアもあった気が。
要するに、なぜかクリスマスと縁のない国にいたことが多いからあまり印象がないのであった。

やばいじゃん、書くことないじゃん。

お、エクアドルでクリスマスを過ごしたことが日記に書いてあったぞ!エクアドルならカトリックだし、さぞ盛り上がったクリスマスを過ごしたことだろう。
ふむふむ、「田舎の小さな町は特別なこともなく」、
ううむ……、「夜中の12時に教会に人々が集まるも、すぐに解散し」
……やばいな…

いやはや、そりゃあ記憶にないはずである。ひとりでスポンジボブだもの……。
だいたいなんだ!
なぜ、田舎の小さな町に行ってしまっているのか、過去のぼくよ!

さてさて旅先でのクリスマスの話終わってしまいましたね。
でも折角のクリスマスなので、もうひとつだけクリスマスに関した話をしたいと思うのである。旅とか一切関係ない話であるし、遠い昔の恥ずかしい話なので、
読み飛ばしても良いかと思われる。


みなさんは小さい頃、サンタさんのことを信じていただろうか?
ぼくは信じていた。キリスト教徒でもなんでもないが、
クリスマスにはサンタさんがプレゼントをくれるものだと信じていた。
だって、目が覚めると枕元にプレゼントがあるんだもの。
親が、いるって言うんだもの。
サンタさんに手紙を書いたり、
折り紙でサンタさんにプレゼントを作って置いておいたりしたこともある。
それが朝起きるとなくなっているんだもの。
そりゃあ、いると思うではないか。
ちなみその手紙や折り紙、母が今も保管してあるという伝説があり、
何かの拍子に出てきたらどうしようかと思う今日この頃。
まあ、とにかく大変素直な子供であったのである。

しかし、誰しもある(?)そんな“サンタ幻想”が破れる日が来るのも必然である。
人によるであろうが、普通何歳くらいで気がつくのであろうか?

7歳の12月25日朝、ぼくはまだサンタの存在を信じていた。
昼間、近所の友達と遊んでいて、
自然とクリスマスプレゼントの話になる。
でその中の一人が言った。

オトウサンガカッテキタ…カッテキタ…カッテ……

ガガガガガ〜〜〜〜〜ン!!
そのときぼくの中でいろいろなことがひとつにつながったのである。
そういやあ、毎年クリスマスが近くなると母に
「サンタさんに何が欲しいか手紙を書きなさい」と勧められた気がする……。

そして何よりも決定的であったのは、
その前年のクリスマスでの出来事であった。
ぼくは当時流行っていたゲームウォッチ(ファミコンとかのはしり)
の「グリーンハウス」というのが欲しかったのである。
もちろんサンタさんへの手紙にもその旨をちゃんと書いておいた。

ところがである、クリスマスの日、
枕元に置いてあったプレゼントを開けると、
希望していた「グリーンハウス」ではなく、
別のゲームが入っていたのであった。

プレゼントに添えられたサンタさんからの手紙を読んでみると……、

当時はサンタさんを信じていたため、
そうか、売り切れだったのか、サンタさんも大変なんだな。
ちゃんとどっかで仕入れないといけないんだな。
でも「ドンキーコング Jr.」も楽しいし問題ないよ、ありがとうサンタさん!
と素直にそのまま受け取っていたのである。

そうか、親の仕業であったか、
ならば希望を聞いてきたのも売り切れだったのも納得がいく。

そんなことが全部つながって「サンタ=親」と気づいた7歳の冬。
ちなみその友達の前では、
「前から親だって知っていたさ」的な振る舞いをしたものの、
サンタさんの正体を突然知ってしまった衝撃と動揺にぼくの心は揺れていたのでした。

しかしあれだよな、サンタさんも詰めが甘いよな、売り切れとか言うなよな。
まあサンタさんっていうか、うちの親だけど。
信じてたけど。

よし、結構書けたじゃないか、旅の話じゃないけど。


旅をしていると、何かの催し事に招待されることが時々ある。

仏事とか結婚式とか、だいたいは何かをみんなで食べるときである。

タイで仏事に招かれたときの話は、
現在細々と発売中の本に描かれているので、
まだ買っていない人は買って読むといいだろう。

てゆーか、売れないと死んじゃうし、続編も出してくんないし、
あーあ、もうやんなっちゃったなあなんて感じになってしまうので、
ひとり10冊くらい買うと良いだろう。

さて。で、旅先で招かれることが多いのは、なんといっても結婚式である。
お祝いの席で、主催者も嬉しくて浮かれているから、旅人も誘われることが多い。
ミャンマーでは結婚式には近所の人や通りがかった人などを招きいれ、
モヒンガー(ミャンマーの麺)を振舞う慣習がある。
ぼくも何度もご相伴にあずかったことがある。

さて、ひたすらミャンマーのバガンに長居していたぼくは、
自然と友達や知り合いが多くなった。
みんなとても親切で仲良くしてくれる。

ある日、ぼくが一目惚れしてしまったスス(既婚女性)の家に招かれた。
夕飯をご馳走してくれるというのである。

ススと姉のテインテイン、いとこのモウモウが食事を作って歓迎してくれた。
食事の後、写真を見せてくれた。
主にススの結婚式の写真である。
ミャンマーの人の化粧はすごい。
ふだんはタナカ(ミャンマー人が使用している天然の化粧品兼日焼け止め)を塗っているだけのほぼすっぴんで、
ぼくはそんなミャンマー人の女性が美しいと思うのであるが、
結婚式などのときはとても濃い化粧をする。

ちょっと怖い。

写真を見ていると、ススなんかも普段のがかわいいのに、すごい厚化粧をしている。
中でも笑ったのが姉のテインテインの写真であった。
テインテインは、すこしぽっちゃりしていて美人ではないのだが、
それがものすごい長いつけまをしていて、その顔がぼくのツボにはまり、


のである。

その次にミャンマーを訪れるとき、ぼくはみんなにお土産を持っていこうと思った。

だが、貧乏なぼくであるし、あげる相手が大変多い、数十人分である。
こりゃまともなもんは買えないな。
そこで貧乏人の味方100円ショップの出番であった。
実際100円ショップの物でも、ミャンマーではそれなりの品質だと思う。

とにかくたくさんいろんなものを買った。
そのときにテインテインのつけまを思い出し、
彼女用になるたけ派手で長いつけまを買ったのであった。

ミャンマーに再訪し、みんなにお土産を配った。


予定通りテインテインには、つけまである。

ぼくとしてはシャレのつもりなのである。
だって、すごいんだもん。
こんな派手で長いつけまつけてる人見たら笑っちゃうもん。
なのに、テインテイン

いやいやいや、あのですね、ちょっとした冗談なのね……。
前の写真が面白かったからふざけてなのね。
……まあ、いいか、喜んでるんだから。
また面白い顔になっちゃうけどいいか……。

翌年、ミャンマーに行くと、テインテインが結婚するとのことであった。
それはめでたい、ぼくも結婚式行きたい。
ところが、結婚式の日取りはぼくが帰国した直後なのであった。

残念ながら出席することができない。
でも、そうだ!折角だからお祝いの品だけでもあげよう!
いつも世話になっている、大好きなスス(既婚、ちくしょう〜っ涙)のお姉さんではないか!

でも何をあげたらいいかわからない。
それに、貧しいぼくには予算が限られている。
今後の滞在費や旅費を換算すると、50USドルくらいなら使えるか。
そこで、50USドルくらいで買える物で何かいい物はないか、
みんなに相談したのであった。

いろいろと協議の結果、金製品が良いのではないかということになった。
ミャンマー人は金が好きである。
それに金はいざとなったとき、お金に換えることもできるし、それでいこうということになった。

しかしいざ金製品と言われても、そんなもの買ったことないし、
外国人のぼくではボられてしまうかもしれない。
そもそも50ドルで買えるのか?


そこでススが一緒に行ってくれることになったのである。
ああ、スス……、まいスウィートハート(既婚)。

市場の外にある、金細工の店にススと行く。
歩いていると、ススがぼくに聞く。

「OK?」
「うん、大丈夫だ、ヤーバーデー」

しばらくすると、再びスス、

「マニー OK?」
「心配すんな、おぢさんそんくらいは持ってるから」

さらに歩くと、

ううむ、そんなに心配か。
そんなに持ってないようにみえるのか?

お店に行くと、若干予算をオーバーしたが、
相応の金の指輪を買うことができた。

帰り道、またもススに「OK?」と何度も聞かれ、
合計8回聞かれました。
なんかちょっと切ないぞ、ぼく。

だけども、冷静に考えてみると、
50ドルといったら、ぼくが付き合いのあるミャンマー人の月収に相当する金額だな。

そりゃ心配するよな、ごめんねそこに気がつかなくて。
ああやって何度も聞いてきたのはススの優しさなんだろうな。
でもぼくはそれよりもずっと親切にしてもらって、大事なものをみんなからいただいているのである。

だからそんくらいのことはしてもいいと思うのである。
一生に一度の結婚式なんだし。

テインテインに指輪を渡すととても喜んでくれて、
この指輪とつけまを結婚式でつけてくれると言ってくれた。
次にミャンマーに行ったときには、そのときの写真を見せてもらおうと楽しみにしている。


さてなんとなくいい話になったので、このへんで今回は終わりたいと思いますが、
「クリスマスとか編」のくせに、「クリスマス」は微妙であったし、
「とか」は結婚式のことだけであったが、しかたがない、これも世の常世の流れ。

ところで、あれです、3人くらいしか読んでないであろうここで言ってもしかたがないのであるが、
今年のクリスマス、

まだ間に合います。

とか書いてみたのに、あれだよ、
編集部に意地悪されてさ、クリスマス終わってからアップされたりするんじゃなかろうか(不信感)

とゆーことで、次回「アチューニ、数え年」の巻

まあなんだ、ひとりの人もふたりの人もとりあえずメリークリスマス!!


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編集部注:
「地球の歩き方」編集部 レッドカーペット 名ブログ 珍ブログ 2015」 で 、この連作に 最優秀賞「おすすめ! バッヂ」を差し上げました。
神は web に宿る。メリー、クリスマス!

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