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締め切り間近 【読プレ】5年ぶり7回目、リアリズムに裏付けされた中国現代美術が一堂に!

「地球の歩き方」編集室:た
5年に一度の美術展がついに幕を上げました。中国現代美術界の今を伝える展覧会が、東京飯田橋の日中友好会館美術館にて好評開催中です。当ブログ読者のみなさま10名様をご招待します

「地球の歩き方」編集室:た

お待たせしました。5年に一度の美術展がついに幕を上げました。2011年の開催時にもご案内差し上げました中国現代美術界の今を伝えるこの展覧会は、東京飯田橋の日中友好会館美術館にて好評開催中です。

2014年に北京で行なわれた第12回全国美術展は多くの芸術家を擁する中国でも最大規模の公募展。中華人民共和国建国以来5年に一度行なわれているこの展覧会で選び抜かれた作品群を、日中友好会館美術館が日本に紹介するようになって今回が7回目となります。

受賞優秀作品のなかから、さらに奈良県立美術館、長崎県美術館、福岡アジア美術館、身延町なかとみ現代工芸美術館で数多くの作品に触れてきた日本人学芸員と日中友好会館の精鋭スタッフが、現地北京で2日間にわたり終日鑑賞し、議論を交わした末に厳選した76点が日本に上陸しています。

すべての受賞優秀作品をつぶさに鑑賞するなかで「あらゆる表現はリアリズムを原点とする」と確信した選考委員の気持ちが、今展示のタイトル『百花繚乱 中国リアリズムの煌めき』に込められています。

会場は1階と地下との2ヵ所。どちらから始めてもかまいません。1階には絵画のほか、立体物やアニメーションも展示されており、地下1階にはサイズの大きな迫力ある作品が多数展示されています。

1階入口の正面を飾るのは視界いっぱいに拡がる『団らん ― 家族愛(チェン・ジー/ウー・シン)。孫を連れて帰郷した息子夫婦を迎える老夫婦の様子を、絹の上に墨と顔料を用い柔らかく繊細なタッチで描いた作品です。線と影とが省略されたイラスト風にも見える淡彩の表現ながら、さまざまな材質を描き分けつつ細部まで描き込んだ大作で、母と嫁、父と孫それぞれの会話、その奥で息子が読む新聞の紙擦れの音まで聞こえてくるようで、見飽きることがありません。作者のおふたりはご夫婦で、前回も『午前0時』という作品で入賞し、ここ日本でも展示されていました。




『茶館シリーズ ― 「本日の主役」』陳安健:左と『広東っ子の日常』李智華:右(いずれも油彩画)を眺めているかのような『座像シリーズ』王榮(彫刻)の4体

入って左側にはタッチの異なる油絵の大作が2点。写真のように細部まで緻密な仕上がりの『茶館シリーズ ― 「本日の主役」(チェン・アンジエン)と、ピントの合っている部分とそうでない部分とが三次元のような錯覚を起こさせる『広東っ子の日常(リー・ジーホア)。とりわけ後者は、まるで人間の眼で見える状態をそのまま再現したかのような不思議な感覚を味わわせてくれる必見の作品です。

右奥に掛けられた『早春の郊野(トゥ・ロンロン)は、雪の残る荒々しい大地をやや俯瞰で捉えた構図。まさに空から現実の景色を眺めているような気持ちになりますが、キャンバスに近づくにつれ、筆のタッチや絵の具の垂れる様がはっきりとわかり、ついさっきまで見ていた“リアルな景色”と、今目の前にある“絵であるというリアル”とに素直に驚かされます。同様に、地下1階の左奥にある、修復のための足場を組まれた様を見事な墨の濃淡で表現した『祈年殿(リー・チンジエ)は、図録などの印刷物ではなく、ご自身の目で遠くから、また近づいて、じっくり鑑賞していただきたい作品です。




『祈年殿』李慶傑(中国画)

個人的には、宇宙開発をモチーフにした2点に惹かれました。ひとつは、1階に展示された木彫の宇宙飛行士像『夢を追う(ジャオ・シンタオ)。吸い込まれるような漆黒のバイザーの奥に、強い意志と希望とを湛えて空を見上げる目が見える気がします。もうひとつは、地下1階左奥に掛かる『千年の夢(リン・ペイセン)。世界ではアメリカ合衆国、旧ソビエト連邦に続き3ヵ国目となる月軟着陸に成功した探査機「嫦娥3号」を、水墨画の伝統技法を用いて表わした作品で、画面のほとんどを占める宇宙空間と月面とが墨の濃淡で表現されるなか、色付けされた国旗の赤と地球の青が印象に強く残ります。




『夢を追う』焦興涛(彫刻)




『千年の夢』林沛森(中国画)

なおこの美術展は、2015年8~9月には奈良県立美術館、10~11月には山梨県の身延町なかとみ現代工芸美術館、2015年12月~2016年1月には長崎県美術館を巡回しており、今回の日中友好会館美術館を経たあとは、4月16日からの福岡アジア美術館でフィナーレを迎えます。

展示作品は、前期と後期で一部入れ換えられます。チケットは一度買えば会期中いつでも出入り自由なパスポート券ですので、およそ1ヵ月半の間、何度か足を運びつつ、中国美術界が誇り、日本の学芸員が推す至高の作品群をお楽しみください。




初日の開幕式後には選考委員によるギャラリートークが行なわれました。写真は、油絵を解説する奈良県立美術館学芸課長の南城守氏


☆読者プレゼント☆
日中友好会館 美術館様のご厚意で、ペア3組様を「『百花繚乱 中国リアリズムの煌めき』東京展」に追加ご招待!
ご希望の方は、以下のフォームより「お名前」「メールアドレス」ほかを明記し、お申し込みください。
〆切は2016年3月22日(火)昼12時。厳正なる抽選のうえ、ご当選者にチケットお届け先をお尋ねするメールをお送り差し上げることで発表に代えさせていただきます。

▼応募フォーム
「百花繚乱 中国リアリズムの煌めき」東京展 ご招待に応募する



■イベントデータ
「百花繚乱 中国リアリズムの煌めき」東京展
会期:前期 2016年2月25日(木)~3月14日(月)
   後期 2016年3月16日(水)~4月10日(日)
休み:火曜日
開館:10:00~17:00
料金:一般400円、大学生・高校生200円、中学生以下無料
   ※すべて、前期後期を通して何度でも入場可能なパスポート券
場所:日中友好会館 美術館
交通:都営地下鉄「飯田橋」駅C3出口より徒歩約1分、JRおよび東京メトロ「飯田橋」駅より徒歩7分、東京メトロ「後楽園」駅より徒歩10分
お問い合わせ先:
公益財団法人日中友好会館 文化事業部
Tel(03)3815-5085
〒112-0004 東京都文京区後楽1-5-3
URL:日中友好会館≫特設ページ

主催:公益財団法人日中友好会館、 中国美術家協会、毎日新聞社
助成:公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団
後援:外務省、文化庁、中華人民共和国駐日本国大使館、公益社団法人日中友好協会、日本国際貿易促進協会、一般財団法人日本中国文化交流協会、日中友好議員連盟、一般財団法人日中経済協会、一般社団法人日中協会


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