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レマン湖畔のリゾート地ヴヴェイ郊外に チャップリン・ワールドがついにオープン!

「地球の歩き方」編集部プロデューサー 小山田浩明

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古いロンドンの街並みを再現した最初の展示室

●セレブが暮らす湖畔の街

レマン湖のエリアには芸術家や映画スター、F1レーサーたちが暮らしてきた高級リゾート地が点在している。ヴヴェイはネスレ本社があるビジネスの街でもあるが、チャップリンがその晩年を暮らしたセレブたちに愛されている場所としても知られている。
湖畔の食品博物館の前にはチャップリンの銅像が立ち、今も記念写真を撮る人の姿が絶えないが、2016年4月17日にチャップリンの映画と人とを紹介するミュージアム「チャップリン・ワールド Chaplin's World」がチャップリン邸だった場所にオープンした。

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写真左:食品博物館は湖に刺さるフォークが目印
写真右:食品博物館のすぐ前に銅像がたたずむ

●15年がかりのプロジェクト

チャップリン・ワールドが構想されたのは15年前のこと。関係者との調整を重ね、250人のスタッフが関わり、チャップリンの誕生日の翌日である4月17日についにオープンした。
展示スペースは、チャップリン邸の土地に新しく造られた建物に入っている「スタジオThe Studio」と、家族が実際に暮らしていた邸宅「マノワール・ド・バン Manoir de Ban」のふたつ。スタジオではチャップリンの映画の世界がリアルスケールで再現され、私たちも映画のセットのなかで時を過ごすことができる。

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映画「キッド」のワンシーンがあった!

自宅として使用していた建物は、チャップリンとその家族が実際に使用していた書斎やリビング、ダイニグルームが見学できるほか、チャップリンと交流のあった人々と出会うことができる展示スペースも設けられている。

●チャップリン映画にどっぷりと入ることができる「スタジオ」

入場券を買い求め最初に訪れるスペースがこのスタジオ。映画で使われたセットを忠実に再現しているコーナーや、映画に登場した人物、チャップリン縁の人々の精巧な蝋人形が展示されている。チャップリンの映画と人生をたどるフィルムを観たあとの、セットへのアプローチもすばらしい仕掛け。

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モダン・タイムスと黄金狂時代のセットが組まれた部屋

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黄金狂時代のあの傾く小屋に入ることができる

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いろいろな場所でチャップリンの映画フィルムが観られる

セットは代表的な映画の1シーンを再現しているので、ぜひ訪問する前に映画を見直しておいたほうがいい。観ておくことをおすすめする映画は以下のタイトルだ。最優先は上段の4本。
◎黄金狂時代 The Gold Rush
◎モダン・タイムス Modern Times
◎キッド The Kid
◎独裁者 The Great Dictator

○街の灯 City Lights
○チャップリンの移民 The Immigrant
○ライムライト Limelight

リチャード・アッテンボロー監督が作った映画「チャーリー Chaplin」もオススメ。ロバート・ダウニー・Jrのチャップリンそのままのキレッキレの演技がすばらしい。

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写真左:トレードマークの衣装も実物が展示されている
写真右:どた靴と山高帽、ステッキも間近に見ることができる

●チャップリン宅に招かれた友人の気分で楽しむ 「マノワール・ド・バン」

スタジオ見学だけでも充実した時間を過ごすことができるものと思うが、自宅として暮らしていたマノワール・ド・バンの見学もたっぷりと時間をとって臨みたい。
チャップリンは赤狩りによって1952年にアメリカを追われ、スイスで暮らすことになった。スイスでの暮らしは複雑な気分だったのだろうと想像していたが、チャップリンの家族の証言からも、チャップリンとその家族はここヴヴェイの郊外コルシエで、実に幸せな日々を過ごしていたという。

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広大な敷地に立つマノワール・ド・バン

玄関を入ってすぐにチャップリン本人に迎えられる。順路に沿ってまずは1階から見学していこう。最初に訪れる部屋は書斎。スイス時代はここを仕事部屋として使い、9時から17時まで家族もシャットアウトして執務に没頭。12時~13時にきっちり1時間の昼休みを取るという働きぶりだったそうだ。 壁の書棚に並ぶ書籍は実際に彼が読んでいたもの。ニーチェやショーペンハウアーなどの哲学書を好んで読んでいたという。

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チャップリンが実際に仕事をしていた書斎

続くリビングにもチャップリン一家が実際に使っていた家具が展示されている。ダイニングではチャップリンを囲むランチの様子がわかるフィルムが上映されているので観ておきたい。私たちも一家の集いに招かれてその時間を共有しているような気分にさせられる。

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ダイニングのビデオでも一家の幸福な日々を観ることができる

2階の展示ではチャップリンと交流のあった人々が紹介されている。寝室はチャップリンが1977年12月25日に息をひきとったときの部屋。ここで上映されている記録フィルムは、アメリカを追われたチャップリンが20年ぶりに帰国し、第44回アカデミー賞で名誉賞を受賞したときのもの。スイスで共に暮らし、チャップリン家の記録フィルムを撮り続けたウーナ夫人とのツーショットも感動的だ。

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写真左:蝋人形のできはすばらしい。ソフィア・ローレンは最後の監督作品「伯爵夫人」に出演した
写真右:洗面所にはアインシュタイン博士が!

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写真左:チャップリンの寝室。この部屋のビデオは必ず観ておきたい
写真右:チャップリンの後ろに立つのが妻のウーナ

チャップリン・ワールド Chaplin's World

URL:
http://www.chaplinsworld.com/en(英語)
開館:
10:00~18:00(チケット売り場は17時にクローズ)
休館日:
1月1日、12月25日
入場料:
大人(16歳以上)CHF23、こども(6歳~15歳)CHF17、シニア(60歳以上)CHF21、学生(証明書提示必要)CHF21
アクセス:
ヴヴェイまではスイス各地から鉄道を乗り継ぐのが便利。ヴヴェイ駅前から212番のFenil Vieille Rte行きバスに乗り、バス停「Chaplin」下車すぐ。所要約15分。
URL:
http://www.vmcv.ch/ligne212
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チャップリン・ワールドの入り口はバス停の真向かいにある

●取材協力:

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