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台湾・高雄で、「イリー」と自転車さんぽ!<後篇>

地球の歩き方MOOK編集長 数藤 健

 高さ378mの「高雄85大楼」を後にし、愛河のほとりをゆっくり走っていると、愛河にかかる橋のたもとに大きな黒い影が。ナニモン? クマモン? と停まって案内看板を見る。高雄市観光局のキャラクター=高雄熊(ガオションションと読む)だった。赤い花柄のパンツが可愛い。

クマ・キャラは台湾でも人気

 後で調べたら、昨年の、台湾の行政キャラクターを対象とした人気投票「模範公僕」部門で1位になったそう。記念撮影して、高雄港と愛河、寿山に囲まれた鹽埕埔へとペダルを踏む。駁二芸術特区は、かつての倉庫街一帯を、文化と芸術の発信地としてリノベーションした、いま高雄で最も人気のある場所のひとつだ。約1km四方の地域にアートスポットやお洒落なショップ、飲食店が点在している。


ユニークなパブリック・アートがそこかしこにある

たくさんの椅子を積み上げた「椅子楽譜」という作品

手前の2つのオブジェは、噴水

 大勇倉庫、蓬莱倉庫、大義倉庫の3区間に分かれており、それぞれ開発テーマが異なる。自転車で見て回り、SNS用の写真を撮りアップするには最適の場所だ。この近くには、高雄で最も有名な牛肉麵店のひとつ「港園牛肉麵館」がある。ここで待望のランチ。

住所=高雄市大成街55号 Tel=(07)561-3842

牛肉湯麺130元。スープなしの牛肉拌麵130元もある

 口の中でほろりと溶ける軟らかく煮込んだ牛肉と、コシのある麵、滋味あふれるスープのハーモニーは最高!美味!。現地の麺類としてはちょっとお高いが、おすすめだ。

 食休みを兼ねて、愛河の河口付近まで行ける遊覧船、その名も「愛之船」にひとりで乗った。水面をわたる涼風を浴びつつ、サイクリング前半の疲れを取る。


乗り場は仁愛公園前と高雄国賓大飯店前の2カ所。太陽光発電により動く。クルーズ時間は約20分で、料金は150元。www.dpwship.com.tw

 休んで元気が出てきたので、思い切ってフェリーに乗って旗津半島まで行ってみることにした。西子湾の鼓山輪渡駅から出ている旗津輪渡は、その漢字でわかるようにフェリーがオートバイと人を運ぶ。


乗り場は高雄市浜海二路1号。乗船時間は約5分で、料金は片道25元

半島側から、さっきまでいた市街地を望む。高雄85大楼が右に見える

 旗津輪渡駅前にはレンタサイクル店が軒を連ねる。1人乗りから、運転手つきの自転車タクシーまでいろいろある。1人乗りなら一日100元~だが、観光客とみるとふっかけてくる場合もあるから注意。ここでも電子翻訳ツールili(イリ-)が活躍してくれ、150元と言ってきたのを「もう少し安くして」と返し、100元まで値切ることができた。

旗津港でのili(イリー)。使い方は<前篇>を参照ください

 メインストリートの廟前路には、海鮮を売る屋台や海鮮料理を食べさせる店がぎっしり。そこを抜けた大通りにも「旗後観光市場」という海産物市場がある。海の幸好きにはたまらない島だ。東へ自転車を走らせると、貝殻を模した大きなオブジェ「貝殻館」が、そして風車が建ち並ぶ風車公園が現れる。ここもまた、サイクリングに適した観光地だ。


種類豊富かつ鮮度抜群。キッチン付きのホテルやコンドミニアムがあれば・・・

海風が通り抜ける、貝殻館。SNS用の写真を撮る人多数

旗津輪渡駅から約3.5kmの海沿いにある風車公園。魚貝のオブジェが可愛い

旗後観光市場。干物やするめ、でんぷなど加工品を売る店が多い

 半島からふたたびフェリーで西子湾に戻ったのが午後3時。小腹が空いたので、先ほどは牛肉麵を食べた鹽埕埔で、これまた地元で大人気の「鴨肉珍」を訪れ、名物の鴨肉飯をかっこむ。大盛が65元、小盛が55元。これはコストパフォーマンスが抜群! さきほどの牛肉麵の半額でおなかが一杯になる。


創業65年と看板にある。住所=高雄市大成街55号。電話番号=(07)521-5018

創業オーナーと記念撮影。気さくな方でした

 鴨肉飯でお腹を満たして鹽埕埔を出発、台鐵高雄駅近くのホテルに戻り、自転車を返却した。70kmくらいは走ったかな。見どころ、食べどころいっぱいの高雄は、自転車さんぽにピッタリ。MRT(地下鉄)でももちろん回れるけれど、一日でいろいろなところを効率よく回るならサイクリングに限る! と実感。ただし、台湾は暑いので、水分と休憩を十分に取って熱中症にならないように注意しよう。

瑞宝夜市は、月曜日と水曜日は開催されないので注意

 旅のしめくくりは観光夜市。台湾ビールと地元の海鮮を存分に楽しむため、MRTを利用して向かうことにした。まずは、巨蛋駅近くの瑞宝夜市へ。ホテルのフロントウーマンに昨晩ili で「オススメの夜市はどこですか」と聞いたら「瑞宝夜市♡」と紙に書いて渡してくれた。つまりプロのお墨つきなので期待大。

 会場はまるでお祭り×縁日×初詣。予想以上の大混雑、期待以上の楽しさだった。魚介類、肉類そして野菜の煮物焼き物揚げ物がそこかしこで売られている。ご飯もの、お菓子や日曜品もある。もちろんビールも売っており、テーブル席も設けられている。


地元の人と観光客が入り交じって通路もテーブルも大混雑!


食欲をそそる豚肉の揚げものと、さまざまなスイーツ

 昼間は肉づくしだったので夜は海鮮をいただくことにした。7粒で100元のカキと、2枚で100元のトコブシをその場で焼いてもらう。アツアツを殻からはずして口に放りこむと、海の香りと滋味が鼻腔と味蕾をくすぐる。で、ゴクッと台湾ビール。至福のひととき。



指さして選び、強火で焼いてもらい、テーブルで食す

 高雄で最も有名な、六合夜市にも立ち寄った。MRT美麗島駅近くで開催されるこちらは、通路の幅が広く動きやすい。テーブルの数にも余裕あり。「観光客が多いから地元の人はあまり行かない」という声も聞いたけれど、瑞宝夜市があまりにも混雑していたため、のんびりそぞろ歩けてこちらも良かった。

MRT美麗島駅は凝った構内デザインで知られる



昼間は車が通る道路上に市が立つため、散策はしやすい。揚げた臭豆腐スティックはひと皿30元

夜市でもiliは大活躍。iliに正確に訳してもらうには①ゆっくりはっきり、丁寧に手短に話す ②単語羅列でなく、ワンフレーズで話す、こと。夜市のような雑音のあるところでは翻訳精度が落ちる場合があるので、③静かなところに移動して話す、のもコツ。https://iamili.com/ja/

夜市のハシゴで2泊3日の台湾・高雄の弾丸旅は終了。食べものが美味しく、物価が安く、空の便の数も多い台湾。初めて訪れた高雄は、台北中心部が失いつつある素朴さがまだ色濃く残る素敵な街だ。自転車で動いたこともあって台湾ドルがかなりサイフに残ったけれど、空港で円に再両替はしなかった。また来る! と確信したから――。

※1元=約4円(2017年6月現在)

ili(イリー)をレンタルして海外に行きたい方は
https://townwifi.com/ili/
を参照ください。

前篇はこちら

■書籍

台南 高雄 とっておきの歩き方 台湾南部の旅ガイド

編集:
地球の歩き方編集室
判型:
A5変並製
128ページ
定価:
本体1,500円+税
発行年月:
2017年4月
ISBN:
978-4-478-06039-1
詳細ページ
⇒こちら

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