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パラグアイ・パンタナールへの旅
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手つかずの自然が残る
パラグアイ・パンタナールへの旅

撮影・文/武居台三(グルーポ・ピコ)

世界最大の湿原

パンタナールとはブラジルを中心に、パラグアイおよびボリビアにまたがる、世界最大の湿原(熱帯低層湿原)のこと。 南米大陸のほぼ真ん中に位置する。総面積は約15~20万㎢(季節により変動)で、日本の本州とほぼ同じ広さ。 2000年にパンタナール保全地域として、ユネスコの世界自然遺産に登録された。 パンタナールへ行くには、ブラジル側の数ヵ所にある拠点から、エコツアーに参加するのが一般的だ。 しかし、ここではまだあまり知られていない、パラグアイのパンタナールへの旅を紹介しよう。

パラグアイ・カイマンは体長2.5mほどになる

ズグロハゲコウはコウノトリの仲間で世界最大

日本からパラグアイへ

パラグアイ・パンタナールのエコツアーは、パラグアイ川添いのフエルテ・オリンポから3泊4日のパッケージ。 まずは、日本からパラグアイの首都アスンシオンを目指す。 日本からの直行便はないので、今回はアメリカン航空のダラス経由でまずはアルゼンチンのブエノス・アイレスに行き、乗り換えてアスンシオンへ。

パンタナールの中の拠点へ

ツアー1日目は、アスンシオンからパラグアイ川の上流の町、フエルテ・オリンポまで移動。 飛行機は蛇行するパラグアイ川に沿って約1時間35分のフライト。 ちなみに、陸路で行くツアーもあるが、約11時間かかる。 空港到着後、川沿いに建つポサーダ(コテージ)へ、スピードボートで約1時間20分かけて移動。 ポサーダを拠点に、小型のボートに乗船してツアーがスタートする。

アスンシオンの空軍飛行場からセスナでフエルテ・オリンポへ

蛇行するパラグアイ川とどこまでも広がる熱帯雨林

小型ボートで動物ウォッチング

パラグアイ川の支流、ナビレケ川をボートで進み、動物ウォッチングに向かう。 パンタナールの代表的なトゥユユ(ズグロハゲコウ)やカワセミ、ヤマセミ、サギ類、猛禽類、カピバラやワニなどが観察できる。 午後はワニのいる川へ、ボートを走らせる。 通常、午前と午後でポイントを変えてツアーをし、夜はライトを使ってワニやカピバラを見るナイトツアーが開催される。

ボートで川から動物ウォッチング

カピバラの親子を発見!

タカやワシなど猛禽類も多い

ナイトツアーでは懐中電灯で暗闇に光る目を探す

先住民の働く牧場見学

2日目は牧場主の協力のもと牧場見学。 パンタナールは湿地というイメージだが、陸地では放牧が行われている。 牛はコブ牛の仲間のネロール種が主体だ。先住民の牧童が家畜囲いに牛を追い込む作業や、焼き印を行うところを見る。
牧場を後にして浅めの川をクルーズ。 ボートがジグザグしながらスピードをあげるとブランキージョと呼ばれる小魚が跳ね上がる。 ランチのあとは1日目と同じナビレケ川へ。 ディナー後は再び、ナイトクルーズを楽しむ。 3日目もクルーズや散策でパンタナールの自然を体感する。

牧場で飼われている白い牛たち

トゥーカンと呼ばれるオニオオハシ

ボートのエンジン音で驚いて跳ねる小魚

草むらにいたフクロウ

パラグアイ川を染める朝日

最終日は朝日を見にいくことに。パラグアイ川の岸に上陸し散策。 ホテイアオイが流れ、モヤがかかり幻想的な光景が広がる。 静寂な空気の中、朝日が川をオレンジ色に染めていく。 朝食のあとはブランコ川でピラニア釣り。 簡単に釣れるが、歯が鋭いので針を外すのは要注意だ。 また、先住民族のチャマココ族の家を訪問。 女性は椰子の葉でカゴやバスケットなどのおみやげを作っている。 魚が貴重なタンパク源である彼らは、禁漁期間に関係なく魚をとることが許されているそうだ。
ツアーの最後は、高台にある1792年にできた要塞を見学して、フエルテ・オリンポの飛行場へ。

静寂に包まれる朝

チャマココ族の集落へ

チャマココ族のハンドメイドのカゴ

釣れたピラニアはBBQ に。味は案外おいしい

雨季も乾季も楽しめる

今回、旅したパラグアイ・パンタナールの、唯一の排水路はパラグアイ川。 ブラジルとパラグアイの国境から、パラグアイを南下しパラナ川へと合流している。 もともとパラグアイ川はフィッシングの聖地として知られており、世界中から釣り人が訪れているものの、観光地としてはこれからだ。 池が点在するブラジル側と違い、川を中心に観光するパラグアイ・パンタナールは、水位の高低差に関わらず、雨季も乾季も楽しめるのが魅力。 ちなみに、雨季は2~4月、乾季は9~12月。雨季と乾季では水位が数メートルも変化する。

乾季と雨季では表情がまったく変わる

シルエットが印象的なヤシがまばらに生えている

パンタナールにひとつたたずむ宿

パラグアイ・パンタナールの拠点は、見渡す限り人工物のない川沿い、ポツンとにたたずむポサーダ・ラグーナ・ヤカレPosada Laguna Yacaré。 2017年8月にグランドオープンしたばかりのパラグアイ・パンタナール唯一の宿だ。 料金は3泊4日でひとりUS$1650で、これには3食の食事、パンタナールのクルーズや先住民の村の訪問、散策、ガイドなどすべて含まれる(6名で計算した場合の料金)。 アスンシオンからの空路(US$1200)か陸路(US$300)は別途追加となる。 個人旅行ではまだ行きづらい場所ではあるが、それだけに手つかずの自然に触れられるパラグアイ・パンタナール。 雄大な自然を体感できる。

ポサーダ・ラグーナ・ヤカレ。見渡す限り何もない

ポサーダ・ラグーナ・ヤカレの目の前の船着き場からツアーへ

取り扱い旅行会社

パラグアイにある以下の旅行会社がパラグアイ・パンタナールのツアーを組み立ててくれる。滞在泊数や参加人数などを伝え、見積もりをもらおう。

●Posada Laguna Yacaré
[URL]www.posadalagunayacare.com.py
●DTP Tour Operator
[URL]www.dtp.com.py
●Martin Travel
[URL]www.martintravel.com.py

パラグアイ・パンタナールの情報は、地球の歩き方ガイドブック「アルゼンチン チリ パラグアイ ウルグアイ'18~19」のP.22、P.406でも紹介しています。

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