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これぞ究極。0泊2日の弾丸トラベル in 香港!(3) 恐怖の地獄を乗り越え、弾丸トラベル成就す

●●「弾丸トラベル★パーフェクトガイド」:プロデューサー 山崎宏之●●

香港仕様罫線

弾丸なのに“巡り”歩くのだ。寸暇を惜しんで次の寺を目指す。金色の聖人たちの後に控えるのは「地獄の目撃者」。果たしてなにが現れるのだろうか…
「香港でおいしいものを食べながらの珍寺巡り」―弾丸トラベルのノウハウを盛り込みつつ、引き続きレポートします。帰国時のテクニックもお見逃しなく!

取材先: 香港エクスプレス航空

    ファーストキャビン羽田ターミナル1
※取材時期:2013年11月

香港仕様罫線

弾丸旅人“地獄”の目撃者となる
安うまグルメを求め大学に突撃
旅のシメは九龍駅で甘いもの
余話:帰国してからの歩き方

弾丸旅人“地獄”の目撃者となる

慈雲閣正面

■通り(慈雲山道)に面して門を構える慈雲閣

ラスタカラーの階段

■なぜかビタミンカラーに塗られた階段

人工的な造りの洞窟

■人工的な造りの洞窟

「地獄府」はコチラ

■「地獄府」はコチラの案内図

「地獄の階段上る〜」と口ずさめるか、君は?

■「地獄の階段上る〜」と口ずさめる楽しい雰囲気はない

旅は後半戦に突入――。

すでに、珍寺巡りは、萬佛寺でお腹いっぱいになった。しかし、「珍寺巡り」というからには、“巡ら”なければならない。もう1ヵ所くらいは行かないと……。

と、いうわけで訪れたのは、「“地獄”の目撃者」となれるというふれこみの慈雲閣だ。


黄大仙駅から発車するミニバスに乗って行くのが一般的らしいのだが、旅行者がミニバスを乗りこなすのはかなり難易度が高い。試しに乗ってみるものの、早朝から起きていたせいか睡魔に襲われ、ウトウト……。見覚えのある場所が再び車窓に見えてきて、「乗った場所」で降ろされるというやるせない失態をおかしてしまった。広東語が分からず、土地勘がないと降りるポイントが皆目分からない。また、黄大仙駅からのルートは少し分かりにくく、ミニバスで行くのであれば鑽石山駅から「19M」に乗り、「慈雲閣」バス停で下車するルートがベターだと後に分かった。弾丸トラベルでは、旅立つ前に入念に現地での動き方を確認しておくことが重要だ。

結局、困った時の“切り札”であるタクシーに乗って、難なく到着。

大きな狛犬と、インド人の石像(?)に迎えられ、その間の階段を上っていく。
階段のカラフルな色彩に刺激されてお腹が減ってきた。

しかし、その食欲に急ブレーキをかけるようなフロアが、このお寺にはあった――。


「地獄府」と書かれた案内板が指す先には、遊園地のお化け屋敷さながらの入り口があった。
洞窟風なのは外観だけで、内部は取り立てて特徴のないフロア。ただ、階段だけがある。そして、その片側は地獄のショーウインドウになっているのだ。

このフロアは、言うなれば、「地獄とは何か」がひと目で分かるお勉強ルーム。
地獄の門をくぐるところから始まり、階段を上りきったところにある「18層」目が地獄でのお務めを終えて、輪廻転生(生まれ変わり)を迎える場所となっている。

その間に、阿鼻叫喚の地獄絵図(厳密に言うと図ではなくフィギュア)が陳列されているのだ。階段4〜5段ごとに地獄のステージが1層ずつ上がっていき、層が上がるごとに拷問はえぐみを増す。

とてもここで紹介できないような痛々しいフィギュアも多く、この階段を上りきると、悪事を働くモチベーションが完全に消え失せる。

黄金色の五百羅漢が並ぶ萬佛寺と、おどろおどろしい色合いと姿のこの地獄府は、見事なまでに対称的で、「明と暗」のコントラストを一日のうちに味わう貴重な経験となった。
胸を割かれ、心臓が...

■「第八層 誅心地獄」の図。胸を割かれ、心臓が取り出されるところ


黒い薬を無理矢理...

■ 「第十層 灌薬地獄」の図。黒い毒薬を無理矢理飲まされるところ


怖いぞ、鬼

■鬼の形相に身が縮むこと必至だ


■DATA
慈雲閣
住所:九龍慈雲山慈雲山道150號
アクセス:鑽石山駅からM19のミニバスで約20分


安うまグルメを求め大学に突撃

立派な門構えの香港中文大学

■香港中文大学は立派な門を構えている。敷地は広大だ

明るい学食

■明るい雰囲気の学食では、学生が談笑している

あっという間にできたてが

■購入した食券を渡すと、あっという間にできたてを提供してくれる



鴛鴦扒飯

■Rice with Double Kind of Meat (鴛鴦扒飯)19香港ドル



お寺を後にして、“この世”に戻ってきたら、安堵したせいか空腹感が再来。

タクシーに乗って向かったのは、香港中文大学の学生食堂。「安うまグルメが香港大学で食べられる」という情報を手にしていたからだ。ただ、弾丸トラベルのタイムリミットを考えると、香港大学へ行くには残り時間が心もとない。そこで、比較的近くにある香港中文大学に行くことに決めたのだ。食のレベルが高い香港の学食とあれば、どの大学でもきっとおいしいに違いない!


移動中、英語を話せるタクシーの運転手さんと、あれこれ世間話をした。「ところで、香港には何日滞在するのかね?」と聞かれたので、「今日来て、今日帰るんです。これぞ“弾丸トラベル”なんです」というと、「マジかよ。今日来て、今日帰るって?」と驚き半分、呆れ半分で笑われた。

大学の広大な敷地のなかで、学食を探すのは至難の業のように思われたけれど、意外にもあっさり辿り着くことができた。

何年ぶりの学食だろう……。日本の大学と変わらない雰囲気に、懐かしさを覚えながら食べたのは「鴛鴦扒飯」という鶏肉と豚肉に甘辛いソースがかかった料理。ボリュームたっぷりで、満足度が高い。しかも、19香港ドル(約250円)という学生のお財布にもやさしい設定だ。

■DATA
香港中文大学内食堂
住所:香港中文大学
 BENJAMIN FRANKLIN CENTRE
アクセス:大學駅から校内巡回バスで約5分



旅のシメは九龍駅近くで甘いもの

香港情緒

■摩天楼と道に突き出した看板に香港情緒を感じる

賑わう露店

■夜から賑わう露店などを楽しみたい人は、1泊するのもアリだ

天后廟の境内

■天后廟の境内には大きな渦巻き型の線香がぶら下がる。頭上に落ちてくる灰に注意

ココナッツミルクにマンゴーがゴロゴロ入ったデザート

■芒果西米露(Sago in Coconut Milk with Mango) 22香港ドル

しばらく校内を散策して腹ごなしをし、いよいよこの旅のラストスパート!

空港行きエアポートエクスプレスが発車する「九龍駅」近くに戻り、街を散歩。香港らしい空気にどっぷりと浸かった。

ここまで来ると、さすがに一日動き回った疲れがどっと出てくる。
疲れには甘いものをと思い、ココナッツミルクにマンゴーがゴロゴロ入ったデザート「芒果西米露(Sago in Coconut Milk with Mango)」に舌つづみを打っていると、フルーツのさわやかな甘さに癒され、滞在時間11時間弱とは思えないこの旅の充実度に幸せを感じた。残り時間はほとんどなかったけれど、最後には、有名なお寺「天后廟」(ここは珍寺ではありません)に参拝し、無事に0泊2日の弾丸旅を終えられた感謝を仏様に伝えた。

出発時間の1時間30分前に、九龍駅のチェックイン・カウンターで、帰国便のチェックインをし、空港でおみやげをゴッソリ買い、機上の人となった。

帰国便は、離陸前から眠ってしまい、羽田に着くまでほとんど熟睡。途中で、機内食のために起こされたり、面白い機内映画に誘惑されることもないので、LCCは安眠を約束してくれる。
ひと眠りしているうちに、ドンという軽い振動とともに、羽田空港に着陸した。

ここで注意しないといけないことがひとつだけある。
それは、「機内の忘れもの」である。弾丸トラベルで体力を使い果たした私は、ゴッソリ買ったおみやげを、ソックリ機内に忘れてくるという痛恨のミスを犯してしまったからだ。


余話:帰国してからの歩き方

夜間専用入り口

■「ファーストキャビン」夜間専用入り口

入り口の目印は飛行機マーク

■入り口の目印は、この飛行機マークの看板だ

床に大きく書かれた「FIRST CABIN」の文字

■床に大きく「FIRST CABIN」と書かれているので入り口はすぐに分かる

フロント・スタッフ

■ホスピタリティあふれる対応をしてくれるフロント・スタッフの皆さん

たくさんの部屋が並んでいる

■入室すると、たくさんの部屋が並んでいる

「ファーストクラス」に入る

■ドアを開けるとすぐ部屋 こちらは「ファーストクラス」だ

部屋の広さ

■左/「ビジネスクラス・キャビン」は部屋いっぱいにベッドが広がる
 中/「ファーストクラス・キャビン」はベッド横に空間があり、ゆとりがある
 右/ベッドで横になりながらテレビが視聴できる。いたれり尽くせり

大浴場

■左/広々とした大浴場で、旅を思い出してゆったり過ごそう
 右/清潔な洗面台。ドライヤーなども完備

アメニティと共有スペース

■左/女性には化粧水や乳液なども用意されている
 右/宿泊エリアとは別の共用スペース。旅の仲間と談笑できる

羽田空港への到着は24時30分(深夜0時30分)。
実は、このフライトの唯一のデメリットが、この到着時間なのだ。羽田空港からの公共交通はほとんど運行を終えており、ここから帰宅するには大きく3つの選択肢を選ぶことになる。

(1)マイカーで帰る
行きに空港までマイカーで来て、駐車場に停めておけば時間を気にせずに家路につくことができる。

(2)タクシーで帰る
タクシーで自宅まで直行できる一番ラクな方法。最近は、東京都内であれば、運賃定額のお得なタクシーもある。

(3)国内線の第1ターミナルまで移動して、空港内に宿泊
公共交通の始発が動き出すまで、空港にとどまる、という選択肢である。国際線ターミナルでは、早朝便を待つ人がベンチで横になっている。ただ、安全面や、ゆっくり疲れを取ることを考えると空港内の宿泊施設に泊まることをおすすめする。

今回、私は(3)の方法を選んだ。
宿泊先は2012年4月にオープンしたばかりの「ファーストキャビン羽田ターミナル1」だ。

羽田空港のターミナル間を巡回している無料バスは、この時間運行していないので、タクシーに乗り、羽田空港第1ターミナルへと移動する(運賃の目安:1,520円)。
第1ターミナルに辿り着くと、ターミナルの玄関口が施錠されて閉まっていることに気づくはず。でも、慌てなくて大丈夫! ちゃんと、「ファーストキャビン」利用者専用の入り口があるのだ。

この「ファーストキャビン」は、空港内コンパクトホテルだ。コンパクトホテルとは、従来のカプセルホテルを大きく進化させた新しい形のホテルのこと。「コンパクトホテル」に宿泊するのは初めての経験だったが、とても快適なステイができた。

専用入り口から入り、案内に従って進むと、迷わず辿り着ける(郵便局の隣にある)。事前予約をしていれば、フロントで予約番号を伝え、チェックインしよう。

部屋のタイプは2種類。「ファーストクラス・キャビン」(1泊5,900円)と、「ビジネスクラス・キャビン」(1泊4,900円)とホテルに宿泊することを考えると破格の料金だ。時間帯によっては1時間単位のショートステイもできるようだ。

チェックインの際に、テレビを視聴するためのヘッドホン、耳栓、室内ロッカーの鍵とセキュリティー・カードキーの4点を受け取り、いざ室内へ。今回せっかくなので「ファーストクラス」を選択することにした。

男女別のフロアにカードキーで入室すると、たくさんの部屋が並んでいる。「ファーストクラス」は4.4平方メートル、「ビジネスクラス」は2.5平方メートルと、その違いは主には部屋の広さ。部屋に備え付けられているテレビやアメニティ(スリープウェアやタオル、シャンプー、歯ブラシなど)に違いはない。ただ、大き目の荷物をパッキングしたい人や、サイドテーブルを使ってパソコン作業をしたい人には、「ファーストクラス」のほうがおすすめだ。

部屋は息苦しい感じはせず、ベッドに横たわっているとホテルにいるのと同じ感覚だ。そして、今回宿泊して最も満足度が高かったのは、大浴場。弾丸トラベルで疲れた身体を十二分に伸ばして癒すことができた。必要なアメニティはすべて揃っているので、手ぶらで訪れても全く問題ない。

かくして、濃密な旅の余韻に浸りながら、0泊2日の弾丸トラベルが心地よいまどろみのなかで幕を閉じる。


■DATA
ファーストキャビン羽田ターミナル1
住所:東京都大田区羽田空港3-3-2 第1旅客ターミナル1F
アクセス:
 東京モノレール・羽田空港第1ビル駅
 または京浜急行・羽田空港国内線ターミナル駅
TEL:03-5757-8755
URL:
ファーストキャビンのサイト


週末だけで、気軽に海外に旅に出る。
現実的に、それを叶えてくれるフライトができました。

これから、もっともっと海外旅行は楽しくなる。
あらためて確信した旅になりました。

珍寺参りの御利益も心のどこかに期待しつつ、レポートを終えます。


香港ドル=15.49円
(2013/11/22 11時更新 情報提供:三菱東京UFJ銀行)
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